自宅に設置しているお風呂を介護用にリフォームしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。その中には、浴槽で足を滑らせヒヤッとした経験がある方も多いでしょう。

自分もしくは大切な家族の方が安心してお風呂を利用するために、介護用のお風呂にリフォームを検討する方が増加傾向にあります。

この記事では、お風呂を介護用にリフォームすると良い理由やお風呂のリフォームで利用できる補助金制度について詳しく解説します。

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お風呂を介護用にリフォームすると良い3つの理由

ここでは、お風呂を介護用にリフォームすると良い理由を紹介します。お風呂を介護用にリフォームすると良い理由は、以下のとおりです。

・介護者の負担を軽減する
・被介護者の負担を軽減する
・スムーズに介護に介入できる

それぞれ詳しく解説します。

介護者の負担を軽減する

お風呂を介護用にリフォームすることは、将来的に介護者の負担を軽減することにつながります。

入浴中に他人の体を持ち上げることや浴槽に入れることは、力がある男性でも身体的に負担が大きい作業です。また、タイル張りの古い浴槽の場合、床が滑りやすくなることから、入浴介護する側にも危険が伴います。

介護側と介護を受ける両者が転倒して怪我する可能性を見ても、お風呂を介護用にリフォームすることは非常に効果的です。

被介護者の負担を軽減する

お風呂を介護用にリフォームすることは、介護者だけでなく、介護を受ける被介護者の負担軽減にもつながります。特に、高齢者や障害がある方は小さな段差を超える動作だけでも、困難に感じる方が多いでしょう。

年々、介護者の筋力低下も問題視されます。 手すりで自分の体を支える筋力がなければ、大きな怪我を伴うリスクだけでなく、思うように体を動かせず、ストレスが溜まる介護者も中にはいます。

そのため、お風呂場のリフォームは、被介護者のストレス解消にもつながります。

スムーズに介護に介入できる

お風呂場を介護用にリフォームすることで、介護に集中できる環境を整えられます。介護経験がない方の場合、初めての介護作業にストレスを感じる方も多いでしょう。

介護用の施設をあらかじめ準備していなければ、利用する設備自体に不満が募ることも少なくありません。あらかじめ準備し、介護設備を風呂場に採用することで、スムーズな介護作業につながります。

介護用のお風呂でしておきたいリフォーム7選

ここでは、介護用のお風呂でしておきたいリフォームを紹介します。介護用のお風呂でしておきたいリフォームは、以下のとおりです。

・床材を新しくする
・段差をなくす
・手すりを設置する
・浴槽を交換する
・浴室暖房乾燥機を設置する
・バスリフトを設置する
・扉を交換する

それぞれのリフォーム箇所について詳しく解説します。

床材を新しくする

昔ながらの浴室の床は、タイル張りになっているケースが多く、滑りやすいです。足を滑らせた場合、大きな怪我を伴う可能性も高いでしょう。浴室が滑りにくく、介護者に優しい環境を整えるためにも、床の張り替えをおすすめします。

段差をなくす

浴槽の段差をなくすことは、介護用にお風呂をリフォームに効果的です。年齢を重ねると、どのような方でも筋力が徐々に弱くなります。

そのため、段差1つを乗り越える際にも、膝や体に大きな負担がかかるでしょう。お風呂場にある余計な段差をなくすことで、介護者が安心して利用できる環境を整えられます。

手すりを設置する

お風呂場に手すりを設置することは、介護の安全性を高めます。年齢を重ねると、筋力が徐々に低下してくることで、自分の力でしゃがむ・立ち上がる動作が困難になります。

介護用に手すりを設置することで、お風呂場でのしゃがむ・立ち上がる動作がスムーズにできるため、事故防止にも効果的です。「出入り口付近」「シャワー付近」「浴槽近く」などが、手すりの設置位置に挙げられます。

浴槽を交換する

安全に出入りできる浴槽に変更することは「介護用のお風呂場作り」にとって欠かせません。なぜなら、高さがある浴槽を乗り越える際、無理をすることで、バランスを崩し、転倒するリスクがあるからです。

浴槽を交換する際には、「利用する介護者の体格に見合った浴槽に変更する」ことが大切です。被介護者の体格などに見合っている乗り越えやすい浴槽に交換しましょう。

浴室暖房乾燥機を設置する

浴室暖房乾燥機は、お風呂場に潜むリスクを軽減します。 室内の気温が低過ぎる場合、入浴後のヒートショックを起こすかもしれません。

ヒートショックは、急激な寒暖差が原因です。体に大きな負担をかけないためにも、浴室暖房乾燥機を設置しましょう。

バスリフトを設置する

浴槽にバスリフトを設置することで、入浴介助の負担を最小限に軽減できます。バスリフトを設置すれば、浴槽に座った状態で入浴できるため、転倒リスクが抑えられます。バスリフトの設置は転倒リスク以外にも、膝や腰などの負担軽減にもつながるため、お風呂場をリフォームする際には必ずおすすめすです。

扉を交換する

浴室の扉を折れ戸や引き戸、外開きに変更するだけでも、安全対策を重視したリフォームとしてぴったりです。内開きの扉は、万が一事故が発生した場合に扉が開きにくくなってしまうため、可能であれば外開きの扉に変更することをおすすめします。

介護用のお風呂のリフォームで使える補助金

ここでは、介護用のお風呂のリフォームで使える補助金を紹介します。介護用のお風呂をリフォームするうえで利用したい補助金は、以下のとおりです。

・介護保険
・国の補助金事業
・地方自治体の補助金

1つ1つずつ詳しく解説します。

介護保険

介護保険とは、要介護や要支援認定されている方を対象とした制度のことです。介護用のお風呂にリフォームする場合、以下の工事にて適用されます。

・段差の解消
・引き戸への変更
・手すりの取り付け
・床材料の張り替え

介護保険が適用される条件は「利用者が要介護や要支援を受けており、改修を行う住宅に住んでいること」が前提にあります。条件に適していない場合は、受けられないので、注意しましょう。

国の補助金事業

国の補助金事業は「バリアフリー改修で利用できる国の補助金事業」のことを指します。国の補助金事業で適用される対象項目は以下のとおりです。

・子育て対応改修
・バリアフリー向上改修
・防災性向上改修

お風呂を介護用にリフォームする場合には、必須工事と同時に施工することが適用条件になります。

地方自治体の補助金

各都道府県内の自治体や市町村ごとに、介護用のお風呂場へのリフォームに補助金が適用されます。地方自治体の補助金は、補助金額や適用されるまでの期間、条件が自治体によって異なります。地方自治体の補助金に関係する詳しい情報は、地方自治体のホームページや電話で確認してみましょう。

まとめ

この記事では、お風呂を介護用にリフォームすると良い理由やお風呂のリフォームで利用できる補助金制度について詳しく解説しました。介護用のお風呂にリフォームすることはないと考える方も多いでしょう。

しかし、いつ自分の親族や身内の方に介護が必要になるのかにもわかりません。お風呂場での転倒による大怪我リスクを抑えるためにも、どのようなリフォームが必要なのかを確認しておきましょう。

介護用にお風呂場をリフォームする際、条件によっては補助金が適用されます。記事の内容を参考にし、介護用お風呂のリフォームを前向きに検討してみてください。

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